葬儀と相続にまつわるトラブル

相続と聞くと親族同士のトラブルを思い浮かべてしまいますが、相続のトラブルは争いだけではなく、ちょっとした準備不足で起きてしまう事柄でもあります。

葬儀の費用を故人の貯蓄からも支払うつもりでいたのに、本人死亡のため引き落としの口座を凍結したために、本人以外がお金を下ろすことが出来なくなってしまい支払いが不可能になるという事が起きてしまいます。親族が下ろすためには、相続人全員の承認が必要となり大変多くの手続きを踏むことになったという事例は、よく聞きます。面倒な相続の手続きを全て行政書士への依頼が発生したりなど思わぬ出費と日数がかかってしまうのです。全く争いの無かった親族が、こんな事柄をきっかけに争う原因ともなりえます。生活保護費を受給している親族が、古い家屋の財産相続をしたために生活保護費を打ち切られる事態になるという事もありえます。このような住めるような家屋ではない財産の場合は、財産の放棄という手段もありますので今後の生活などを見越して判断することになるでしょう。

現代では、SNSやブログなどで収益があるような場合もトラブルの原因となる事があります。故人がブログのアフィリエイトなどの収入があり亡くなった後もブログが消える事はありませんので、収入はそのまま継続されますが、振込先の口座が凍結されれば出金も入金も出来ず現状では本人が亡くなって以降の収入は遺族が手にすることは出来ません。死亡前の収入は相続することが出来ます。もちろん、相続した場合には、確定申告なども相続人が引き継いでやらなければいけないので注意が必要です。

相続は、このように目に見える金銭や不動産の他に、思いがけなく発生してしまう事柄も沢山あります。誰かが悪いとか争うという事が無くても起きてしまう相続のトラブルを回避するためには、本人の生前整理とも言われる終活の一部として、残された家族が困らないように葬儀費用の通帳は引き落としなどに使われる通帳とは別に用意したり、インターネット上の収入なども家族がわかるように使用している通帳や連絡先、または削除方法などの希望も明記しておく事が大切です。